研究科長挨拶

研究科長 山崎 秀雄

理学部は1950年の琉球大学開学時より設置された本学の基幹学部の一つです。1972年には、琉球政府立大学であった琉球大学は、沖縄の本土復帰に伴い、文部省所管の国立大学へと移管されました。現在の国立大学法人琉球大学の大学像は、国立大学への移管の際に決定した以下の5つの基本方針を基盤としています。

(1)日本の最南端にあり、亜熱帯地域に位置する大学としてその地理的、気象的条件が生かされるように配慮する。
(2)沖縄の歴史的、文化的特色が発揮できるように配慮する。
(3)極東の中心部に位置する大学として北方と南方の学術交流センター的役割を果たしうるよう配慮する。
(4)個性を持ちつつ、地域全体としての総合的観点からその特徴に応じた大学として整備するよう配慮する。
(5)本土の文化圏から遠く離れている地域として、少なくとも既存の教育研究の分野は整備するよう配慮する。

国立大学への移管以降も、上記の5つ基本方針に従って、教育と研究の強化が行われてきました。

基本方針(5)に基づき、大学院教育の整備が行われ、1980年に大学院理学研究科・修士課程が設置されました。1989年には、海洋科学特別コース(Special Graduate Program in Marine Sciences)が設置されました。この特別コースは、九州沖縄地区では初となった完全英語運用の大学院プログラムで、入学も国際スタンダードに沿って、10月入学が実施されました。この国際スタンダードに沿った教育システムは、その後、OIMAP (Okinawa International Marine science Program), CRABS (Coral Reef and Advanced Biological Sciences program), RIMP(Ryukyu International Marine Program) と現在も受け継がれており、本学の国際性を高める基盤となっています。また、悲願であった大学院博士後期課程は、1998年に理学研究科が理工学研究科へと統合された際に海洋環境学専攻が設置され、現在に至っています。

日本の最南端にあり、亜熱帯地域に位置する大学として、その地理的、気象的特異性を最大限に発揮する個性豊かな教育研究組織として、また、北方と南方の学術交流センター的役割を果たすハブ組織として、本研究科は発展してまいりました。今では、サンゴ礁研究の国際的教育研究機関としての認知は確立し、世界各国からの留学生を受け入れるまでに至りました。地域性と国際性を併せ持つ個性豊かな本研究科の活動にご理解とご支援を頂ければ幸いです。

研究科長 山崎秀雄
※研究科長・副研究科長は理学部長(奇数年)・工学部長(偶数年)が各年で担当

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